「第17回大分県障がい者スポーツ大会」活動報告

 コロナ感染状況により3年ぶりの開催となった大会に 久しぶりに多くの指導員の方々と共に支援を行う事が出来ました。
 5月22日(日)には、区分判定員として卓球競技に2名、水泳競技に3名が、29日(日)の陸上競技には、5名の区分判定員と15名が審判等による支援を行いました。

 区分判定員は、4月に行った 『第1回ステップアップ研修会』 で最新の 『全国障害者スポーツ大会』 の区分判定についての研修を受けた方々により、それぞれの競技に参加している方の出場区分が適正かどうかの判断を見極めて頂きました。

 陸上競技の審判員としましては、視覚障害者の50m走の競技支援とスラロームの審判の依頼がありました。両種目ともに年に1度しか行わない種目で、更に今回は3年ぶりという事で、ルールを忘れている事もあるかと思われ競技開始前のミーティングにおいて念入りにルールについて意思統一を行いました。

 また、ルール説明には以前スラローム審判を行った事のある指導員の方に予告なく解説をして頂いたところとても丁寧なルール解説をして頂けました。これには、指導員としての質の向上を感じられて、とても頼もしく思われる事が出来ました。
 視覚障害者の50m走には、1名の方がエントリーしていましたが当日はキャンセルされて直接の支援は出来ませんでしたが、コース上にて支援者の方にスタートのやり方、コース上での安全管理、ゴール付近での音源誘導、ゴール後の対応の仕方等を実習形式で行う事が出来ました 。
 スラローム競技は、バックストレートの3、7レーンを使って2コースを設置しました。コースの作成は、どの様にすれば早く正確なコース作成が出来るかの要領を伝え理解して頂けたことにより皆さん敏速な対応が出来る様になりました。

 スラローム競技も当初13名の選手がエントリーしていましたが、当日は半数ほどの選手が棄権して さみしい内容の競技でした。大会全体を通して実感した事は、参加選手が年々減少している事 特に身体障害の方々の参加が極端に少なくなって来ていて、以前の様な賑わいがなくなってきている事はとても残念な事と思われました。

大分県障害者スポーツ指導者協議会 事務局長  今吉 豊

今回の支援者より感想を頂きました。

 スラロームの審判業務は、年に一度しか経験することがなく、毎回毎回、旗門の位置や走行の規則等 「あれ、どうするのだっかな?」 と悩み、反省することばかりです。今回は他の審判員さんの動きを参考にして、立ち位置を確認したり、観察するポイントを確認することができたので、次回に活かせるようにしたいと思います。
 また、今回は競技の区分判定の見学をさせていただきました。これまで、大会に参加していても知らなかった、皆さま方が担う重要な役割の部分を拝見できたことは、とても勉強になりました。
 公平に競い合うための区分がされているか、その参加条件に見合った状況で、競技が行われているかを判断することはとても重要で、競技者の身体等障害の状況等をしっかりと把握するための知識と経験が必要になるのだな、と思いました。
 特に、ビーンバック投げに参加する競技者の状況を確認している時、自分は、手で投げると思い、手や腕の動きばかりを見ていたのですが、競技時になり、足でけり上げる動作を見た時には、思い込みだけで判断してはいけないことを痛感しました。
 次回の大会までに、参加できる機会があれば、練習風景やその他の競技も見せていただきながら、指導員としての自覚を持った行動がとれるようにしたいと思います。

初級指導員  坂本 真由美